こんにちは、Kore.aiのプロフェッショナルサービスの岡本です。
Kore.aiを導入して頂くことで、ノーコード・ローコードでチャットボットの作成は可能です。しかし、少なからずチャットボットを開発作業は必要となります。 今回の記事では、開発フェーズで是非とも知っていただきたい会話の強制終了と終了コマンドのカスタマイズ方法について紹介いたします。
会話の強制終了とは?
会話の強制終了とは文字通り強制的にこれまでの会話を終わらせることを言います。会話型AIであるため、会話はセッションが開始してからセッションが終了するまで続きます。 リアルな会話でも、頭の中を再整理するために、”もういちど最初からやってみたい”ということも会話型AIの中で出てきます。 特にチャットボットを開発している場合、そういう場面によく遭遇するはずです。 例を出して利用シーンを見てみましょう。
「会員登録をする」シーンを開発しているとします。
会員登録は以下の5つの項目の設定が必須だとします。
ユーザー名
電話番号
住所
会員タイプ
パスワード
開発時においては、「ユーザー名」の入力において、正規表現や入力値チェックの確認のため、繰り返しテストしたい場合があります。
しかし、繰り返しテストする場合には、上記のように全ての入力項目を入れてから、会員登録の処理を終わらせる必要があります。
そのときに会話を強制終了して行うことで無駄な入力作業を削減することができます。
会話を強制終了するには?
会話を強制終了するには、会話の中で、"discard"、"terminate"と入力します。すると、以下のように入力途中でも会話が終了します。
*注意事項:エンティティのタイプが"String"などの場合、ユーザーの意図する文字列の入力と認識され強制終了されない場合があります。
強制終了コマンドのカスタマイズ
標準で用意されているコマンドでは、馴染みのないフレーズで忘れやすい、であったり、エンドユーザに、機能として提供したいということで、もう少しわかりやすいコマンドに変更したいとお客様から質問を受けることが多数あります。
Kore.aiではこの会話の強制終了コマンドのカスタマイズが可能です。
カスタマイズ方法
「トレーニング」- 「コンセプト」から、コンセプトを選択し、「新しいコンセプト」ボタンを押します。
コンセプト(~bot_commands_override_discard)を定義して同義語を追加します。
追加が終わりましたら必ず動作確認してください。 注意:~bot_commands_override_discardを標準で用意されていた、"terminate", "discard"という文字列では強制終了ができません。
以下のように会話を終了できたことが確認できました。
さいごに
ブログ「Kore.ai、ガートナーマジッククアドラントで最高位に!」にも記載いたしましたがガートナーのマジッククアドラントで最高位に位置されました。 Enterprise Conversational AI Platform (CAIP)- エンタープライズ対話型AIのカテゴリは今まさにスタートを切ったところですが、日本のお客様にも徐々に認知度があがってきております。
対話型AIという言葉を聞いたことがない場合はこちらから弊社までご連絡ください。
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